歴史ある温泉街「道後温泉」で、何もしない贅沢を味わってきました。
今回泊まったのは、全7室の小さな温泉宿『湯の宿 さち家』。
アクセス抜群の立地に加えて、こだわりのお料理と源泉かけ流しの湯、そして静かな和室でのんびりと過ごす時間が、とっっっても贅沢でした。
今回は、『湯の宿 さち家』をご紹介します。
1人旅にもおすすめだよ。
道後温泉
愛媛県松山市にある道後温泉は、約3,000年の歴史があるらしい(すごいね!)。
道後温泉のシンボルとなっている「道後温泉本館」は、日本最古と言われていて、公衆浴場として初めて、重要文化財に指定されたそう。

2024年12月まで修理工事をしていたけれど、現在はそれも完了!
ついにきた、道後温泉に行く時期が!
温泉の泉質はアルカリ性単純泉で「美肌の湯」と呼ばれ、刺激が少なく、肌にやさしいのが特徴。
また、道後温泉は夏目漱石の「坊っちゃん」の舞台でもあるらしく、周辺にはそれをモチーフにしたお店やスポットが多くありました。
観光客も多く、鄙びた温泉地が増えているなかで、活気のある温泉街でという印象です。
道後温泉へのアクセス
松山市内から道後温泉行きの路面電車やバスが多く走っているため、道後温泉へのアクセスは抜群です。
松山空港からも直通のバスが出ているので、愛媛県内・外からのアクセスが非常によいです。
松山空港から道後温泉:バスで約25分
松山駅前(路面電車)から道後温泉:25分
ちなみに、路面電車は、どの駅から乗っても1回の乗車料は一律210円となります。
湯の宿 さち家
今回は、道後温泉の只中にある、『湯の宿 さち家』に宿泊しました。

『湯の宿 さち家』は「道後温泉本館」から徒歩1〜2分の場所にあり、非常にアクセス良しです。
『さち家』は、限定7室の小規模な旅館です。
他のお客さんに気を使わなくていいので、小さい旅館が好きな私にとっては最高です。
また、お客さんの人数が限定的な分、丁寧なせっかくを受けられる印象があります。
食事にもこだわりを持ってそうだったのも、Goodです。
部屋


ひっろーい!
二間つづきの部屋で、手前の部屋は、座卓と座椅子でダラダラする部屋。
奥の部屋は寝室となっていて、布団の上でダラダラするもよし、畳の上でダラダラするのもよし、な部屋となっています。
つまり、ダラダラし放題ってわけ。
温泉宿に来たら、何もしないに限るよね。
窓からの眺めは、微妙。

他の部屋はわからないのですが、今回のお部屋に関して、眺望は×ですね。
ちなみに、今回は「たんぽぽ」という部屋名でした。
また、Wi-Fiは宿専用のものではなく、松山市内のフリーWifiに接続するみたい。その点は注意です。セキュリティ面が気になるところ。
お茶請けは、こし餡を求肥で包んだお餅風のお菓子。


シナモンの香りがスーッとしている。シナモンの香りが強めなので、好き嫌いが分かれそう。
でも、個性的でパンチが効いてて、いいね!
今回のお茶請け「坊っちゃん餅」は、道後温泉にある「巴堂」で購入可能です。
温泉

道後の湯の源泉掛け流しということで、「アルカリ性単純泉」の美肌の湯!
お風呂は、3人入ればキツキツとなりそう。
とはいえ、大浴場というわけではないですが、家族風呂としては十分な広さです。
「いつでも入浴可能なフリータイム」と「貸切タイム」があるので注意が必要です。
フリータイム:
「チェックイン ~ 夕食まで」と「翌朝」。
フリータイムは、他のお客さんとのバッティングの可能性ありですが、小規模旅館なのでそれほど気にしなくても大丈夫そうです。
私はほとんどバッティングしませんでした(朝の時間に入れ違ったくらい)。
貸切タイム:
20時から。
40分毎の枠に区切られていて、早い者勝ちでの予約制となります。
なので、チェックイン可能となる15時に宿入りすると、どの時間枠でもだいたい予約できるゾ!
食事
夕食
食事は全体的にこだわりを感じました。
温泉宿なので和食をイメージしていましたが、ラインナップには洋風のものもあり、面白い組み合わせだなーと感じました。
こちらが献立表です!

かなりごきげんな構成です。
まずは、前菜の4品から。

じゅんさい(右上)は東北のイメージでしたが、愛媛で食べられるとは。
また、インゲン豆のチップ(右下)は、サクッサクッの新食感。
茹でたインゲンって、噛んだときにキュッキュッと鳴って苦手なんですが、これはいいですね。
続いては、鯛のお造りです。
愛媛といえば、鯛でしょ!ってくらいに、はずせないですね。

コリコリの歯ごたえと、たんぱくな味。
普段、濃い味の食事が多いので、たんぱくな味は物足りなく感じるものですが、こちらの鯛はたんぱくな中にも甘味や旨味がしっかりあり、こいつは違う!って感じさせます。
お食事のお供は、日本酒「伊予賀儀屋 清涼純米 SEIRYO HANABI」。愛媛のお酒となります。

口の中に余韻が長く残り、名前の通り花火のよう。
料理をより華やかなものにしてくれます。
酒器もはでやかですが、花火のイメージに合わせたのだろうか、ちょっとした気遣いを感じます。
続いて、鯛のかぶと煮です。

頭の骨とかがっしりして、ウロコも多めなので、どこまで食べられるのかわからないのですが、頬の身は美味です。
次にうどんがやってきました。
箸休め的なものでしょうか。

つるるんといけます。
さっぱりした味わいですが、コクを感じるうどん汁でした。
ここで、豚のロースソテーにバジルソースを和えたもの。

一転、洋風になりました。
面白いメニュー構成ですね。
豚肉は、厚みゆえの歯ごたえを残しつつも、最後にはしっかりかみ切れる絶妙な固さ加減。
噛むごとに甘さと旨味が出てきます。
そこにバジルソースのスパイシーな風味が加わり、絶妙です。
次は、天ぷらです。

サクッとした食感と素材そのものの風味がいい感じです。
特に、エビは身厚で、しっかりした食べごたえがありました。
料理も終盤になり、次は鯛めしです。
ご飯が出てくると、食事もあと少しで終わっちゃうなーって、いうモノ寂しさを感じます。

この鯛めしは「松山スタイル」ですね
ゴロっとした鯛の身、、、贅沢を極めた味がします。
全部ペロリとたいらげました。
宇和島鯛めし(南予地方のスタイル)
- 調理方法:新鮮な刺身用の真鯛を、卵・醤油ベースのタレに漬け込み、ご飯の上にのせて食べる「漁師めし」スタイル
- すなわち、パワー系
松山鯛めし(中予〜東予地方のスタイル)
- 調理方法:真鯛を丸ごと、または切り身で焼き、昆布や鰹だしと一緒にご飯と炊き込み、ほぐして食べる
- 土鍋や釜飯で提供されることが多い
- すなわち、エレガント系
松山市内の宇和島鯛めしに関する記事はこちら!
最後にデザートです

これで、夕食もフィニッシュです!
非常に満足度が高く、満腹感と幸福感に包まれました♪
朝食
テーブル一杯に並んだ朝ごはん!

「おいしそっ。。。」って言っちゃうよね
サラダに小鉢、茶碗蒸し、だし巻き玉子にお味噌汁、じゃこ天、、、、色とりどりです。
どれも丁寧に作られていて、やさしい味が口いっぱいに広がります。
朝食のハイライトは、愛媛のご当地グルメ「宇和島鯛めし」ですね!
新鮮な鯛のお刺身に特製のタレをかけて、アツアツのご飯と一緒にさらっとかき込む…これがもう、たまらない美味しさなんですよ♪
朝からごはんが止まらないってわけ。
朝からこんなに食べれるかと不安でしたが、おひつのご飯もろともすべて平らげました。
朝からしっかり食べて、大満足!
旅行の時以外の朝食が絶望的なクオリティ(食べないことも多い)ので、旅先の朝ごはんって、とっても幸せになりますね。
まとめ
今回の宿泊は、まさに鯛づくしの贅沢時間でした。
夕食では鯛のお刺身に鯛の頭、そして松山スタイルの鯛めし。
朝食では宇和島スタイルの鯛めしまで登場して、愛媛の「2大鯛めし」を一泊で味わえるという、ご当地グルメを味わうにはもってこい!
宿の規模も7室のみと小さめで落ち着いており、温泉も道後の源泉かけ流し。観光地のすぐ近くにありながら、静かで、自分だけの時間を大切にできる宿でした。
観光とグルメ、そして癒しをまるごと楽しみたい方に、ぜひおすすめしたい一軒です。
宿泊先の情報
宿名 | 湯の宿 さち家 |
住所 | 松山市道後湯之町13-3 |
電話番号 | 089-921-3807 |
公式サイト | https://www.dogo-sachiya.com |
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